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似て非なる

20070908104242
都会の夜景は、昼間と違う顔を見せる。ピアノの巨匠ホロヴィッツが、ピアノ指導者としては優れていたとは言えなかったのと同じく、必ずしも全ての有能なピアニストが優秀な指導者であるという訳ではないんです。弾けるんだから教えられるでしょうと思われがちですが、弾くことと教えることは、似て非なるものじゃないかしらね。いわゆる天才ピアニスト、雲の上みたいな能力を持っている人達と身近に触れて、思うことは…。まず、彼らは常人の苦労を理解しないんですね。どうして出来ないのかが分からない。自分の感性が一番だと思っている。故に、真似させたがる。で、真似できないと眉をしかめる。あっ~、これ個人的なバッシングではありませんよ。一般的によくみられる事実ではないかしら。レベルの低いところで言ってしまえば、私も同じように振る舞ってますからm(_ _)m。何故に何回教えても、ドが読めないのか分からないわっ。伴奏は小さくねと言っても、出来ないのはどうしてかしら?片方の手を小さく弾けばいいだけなのに。音量のバランスとれない?休符を数えられないのは何でだろう?休みだって、音楽でしょ!そこにフォルテって書いてあるの見えない?…ほらね、ゴーマンになってきたでしょ(^_^;)。一介のピアノ教師だって、習っている子供達からみれば、相当ピアノが達者に思えるはず。生徒達は、「常人の苦労が分かっちゃいない。分からないから習ってるんだ~」って、心の中で叫んでいるかもしれませんよね。まっ、書いている本人が両方の立場を経験しているわけですから、この感覚ある程度、間違いないかと…。
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プロフィール

鈴木直美

Author:鈴木直美
ピアニスト、指導者として活動中。
Suzuki Piano School主催。
VERY GENE ドレスショップオーナーを務める。

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