ピアノ遍歴⑧

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ミシガン州からルイジアナ州のバトン・ルージュ市に越した私は、友人のキム=シュリーをルームメイトに、大学近くのアパートで共同共同生活を始めたものの、一年ほどで引っ越すことに。【メゾネット】と言えば、聞こえは良いけれど、平たく言えば「二軒長家」にグランド・ピアノを運び込んで、二年間一人暮らしをしていたんですね。アメリカ南部は経済的に貧しいと言われ、物価も他の州に比べうんと安いものだから、その点では住みやすかったんです。月に300~400ドルも出せば、寝室が二部屋にそれぞれ洗面所もついて、広いリビングに、キッチンとダイニングという物件が借りられるのだから、如何に物価が安いかが分かろうってもの。その南部バトン・ルージュからロサンゼルスに越そうという朝のこと。他の荷物は前日に運び出され、残った物は広々としたリビングにグランド・ピアノがポツンと一台だけ。「おはようございまぁ…。」語尾をはっきりと発音しないで、わざと伸ばしたような発音は南部特有の方言というか言い回し。ちょっとだらしない感じで、北部の人々はそれを嫌う。屈強な男共がゾロゾロと玄関から入ってきた。縦にも横にも大きい。私の住んでいたメゾネットは、並ぶ棟の一番奥。いわゆる角部屋。お隣さんとの音の問題を考えると、はじっこの部屋が良いと選んだのだけれど、この時ばかりはちょっとビビった(((゜д゜;)))…!!人目に付きにくい角部屋に、小柄な私一人とデカい野郎が大勢。たった一台のピアノを運ぶのに、8人以上はいた。緊張と後悔…。友達に頼んで同席してもらえば良かったのに(-_-メ。固まって立ち尽くしている私を尻目に、づかづかと部屋に土足で入り込んだ彼等は(アメリカでは普通土足で生活するので、悪意ではなく靴を脱ぐかどうか断らないことは良くある)、ピアノを取り囲み、ピアノの足をガンガンと叩いて外し始めた。持ってきた布団でさっとくるみ、紐で縛り上げると、なんと全員で持ち上げて外に運び出した。「あの~っ、滑車の付いた台車とか、クレーン車とかは使わないの?」なるべく関わらないようにと、小さくなったまま壁に張り付いていた私は声が出ない。キッカケも掴めない。ヨイセッ、ヨイセッと、どんどん部屋から出て行く。「あっ、待って、待って~、どこ行くのぉ~\(゜□゜)/!」外の駐車場を通り越して、ヨイショ、ヨイショ。それを追いかける私。坂を下った辺りに停めてあったトラックの荷台に「セェノォ~」と勢い良く乗せた頃には、ピアノが気の毒で心配で、心臓が潰れそうでしたね。荷台の上から、「おちびさんよ。俺達がピアノ運べるか心配だったろうけどよぉ~。心配はいらねーぜ。」と、自慢げ。トラックの下から見上げる私は…、何も言えませんでした(;_;)。それでピアノは到着地に無事に着いたかですって?えぇ、着いたことは着いたんですけれど…。プレス・マーク、押し付けられたり強く擦られたりして出来てしまう痕がボディーにぐるりと付いてしまい、保険会社にクレームして塗装を治してもらうはめになったんです。かくて引っ越しの度に手荒い扱いを受けながらも、ニューヨーク・スタインウェイは満身創痍ではありますが、今現在も忠実に仕えてくれています。タフなところはアメリカのお国柄なのかな~(*^_^*)。次回は、日本に帰国してから、レッスン用にと浜松までピアノを見に行った話しをしましょう。
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ピアノ遍歴⑦

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ニューヨークで買い求めたスタインウェイ社製のピアノは、その後南部のルイジアナ州に運送して三年使い、その街内で途中に引っ越し。そこからロサンゼルスに運び二年滞在。再びニューヨークに陸送して三年使用して、そこでも二カ所移り住み、ようやく日本へと船便にて運んできました。まさにアメリカを転々。ぐるりと一周した感じですね。ピアノ運送には、とかく様々なエピソードが付きものだけれど、アメリカはワイルドでしたよ~。日本の業者さんならまずあり得ないことが…(*´Д`)=з。ルイジアナの州都バトン・ルージュという街から、ロサンゼルスにトラックで引っ越し荷物と共に運ぶ段階で、あり得ない光景を目の当たりにすることに∑( ̄口 ̄)!!次回、運搬に際するトラブルをお話ししますね。青りんごのピルケース。街中でふと見掛けて気に入ったもの。いつまでも幼げな態度と思考に、「若々しい」と気遣ってくださる人もいれば、「青い」とお叱りを受けることも。青りんごのピルケースは、ガラス玉をぐるりとはめ込んでキラキラ人目を惹くものの、開ければ中は空洞…なんてことのないようにしようっと~。

夢再び

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以前ピアノを習いに来ていた生徒が、実に6年振りに訪ねてきました。途中になっていた夢を再び追いたいと。音楽に携わった仕事をして生きていきたい。家業を継いだものの、自分には合わないようだ。音楽の夢を捨てきれない。懸命に訴える気持ちは汲みつつも…、何と言ってあげたら良いのだか(-.-;)。「自分の今の仕事を大切にしながら、勉強し直していきたいと言うなら手伝うけれど…。」こんな曖昧な返答しかできなかった自分も歯がゆかったです。「どんな仕事だって、傍から見るより大変だよ。何が何でもっていう位の強い気持ちと意思が無ければ、何をやっても挫折してしまうってもんじゃないかな。」たまの休みに、娘と二人、ディズニー・シーに行ってきました。普段時間の取れない娘と、たまにはゆっくり一日過ごそうってね。張り切って、朝の八時過ぎに到着したものの、開園は10時という…。そんなぁ~。寒い中、待っているのはカンベン×カンベン。めげずにホテル・ミラコスタに駆け込んで、のんびりと朝ごはん。優雅な気持ちで満腹~。夜は七時に早々と閉園と聞き、駆け回って遊んでましたね。空いていたので、比較的すいすいと乗れて◎。閉園間際にお土産を買う段階になったら、どこから湧いたか分からない程の人の山をかき分けて、レジに長々と並んで。結局、ゆったりとなんて休暇を過ごせない損な性格!何事にも前向きになることはないってことよね。

こだわり

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「こだわり」ってなんだろう?こだわりって人によって違うからこそ、たとえ同じ曲でもピアノの演奏は其々多様で、聴いていると楽しいものです。私のこだわりは、「解釈と表現」。それを支える「音質」ってところかな~。「考え」の無い、または浅い音楽には共感は持ちにくい。それは、曲の書かれた形式やら、時代背景やら、書いた本人やらに馴染みがあるかってこと。他人の演奏を聴いているかってこと。比較するところから審美眼(耳)は育っていくから。たくさんの本物を見なくては、審美眼は育たないと、「お宝鑑定番組」に出演されている鑑定士・中島誠之助氏も、著書「ニセモノ師たち」でそう述べている。不自然な感性も嫌悪感を覚える。また、美しい音質にこだわらない発音は、聞いていて居たたまれない。「考え」と言ったところで、何が正しいとか正しくないとか、偉そうに言うつもりはないし、それほど勉強しているわけではないけれど…。「考えない」し、「感じない」では、お粗末な音楽の世界で生きてしまう。では、どうしたら良いかですって?まずは、聴きましょう。読みましょう。弾きましょう。感じ取る姿勢を持ちましょう。見えてくるものが必ずあるはずです。反面、この世界において、「絶対にこうよ!」とか、「己は正しく、残りはダメ!」みたいに明言する輩は、まず避けて通ったほうが良いと思ってます。他人の意見に耳を傾けない人間に音楽なんてできるんだろうか?(←これまた毒舌ですっ。生意気ですみません。)

気遣い

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たとえ、その場限りの出会いであったとしても‥出来るだけ教えようと張り切っちゃうのは性格かな~(*^_^*)。日曜日に行われた、千葉ヤマハ店でのアドバイス・レッスンの報告です。午前中から始まり、計6人の生徒さんに、それぞれ40分づつのレッスンを施すというのが今回の仕事。子供は緊張の面持ちで、「よろしくお願いします」と、ハキハキ挨拶しながらレッスン室に入って来る。そう言うように子供に言いつけただろうお母さん達も、ついでに緊張していたりして…(^o^;)。見られることに慣れているはずの私だって、初めての出会いに少しは緊張しますよ。空気をほぐすために笑顔で話しを始め、少し馴染んだらピアノを弾いてもらうところから始めますね。常に感じることなんですが、演奏って人とのコミュニケーションなんです。相手を気遣いながらも自己の意見ははっきりと伝えるという点は同じことです。「要するに、伴奏は控えてメロディーをハッキリと出せば良いんでしょっ。」はい(^o^;)、まっ…そうなんですがね。左右間の音量バランスをとやかく言わなくてはならない事例は、数年前に比べてうんと少なくなってきました。街の先生達、特に生徒を自分の教室の外で弾かせることに積極的な先生方の意識レベルが上がってきたことは顕著で、喜ばしいことだと肌で感じます。次なる目標は、音量から音質にこだわりを深めていくことかな~。外で沢山の生徒さんの演奏に、直接または間接的に触れることは、私にとっても大切なこと。家でのレッスンだけ続けていると煮詰まる。ついつい日常に流されやすくなる。よその生徒さんに触れると、己のピアノに対するこだわりを再認識したりしますね。では、何がこだわりなのかは次のコラムで(^O^)/。

アドバイス・レッスン

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明日、千葉のヤマハ店にてのアドバイス・レッスンに出向きます(^O^)/。各方面から依頼されるアドバイス・レッスンは、初めて会う生徒さんにレッスンを、10分程度の短時間から60分に及ぶものまでの時間帯で教える事になります。そのスタイルは、公開だったり、未公開だったり。会場は、オープンな舞台の上だったり、閉鎖されたレッスン室だったりと、体系は様々です。レッスンを受ける生徒さんは慣れない会場に、触ったことのないピアノに、知らない人の目に、怖そうな指導者にと、たくさんの不安要素を抱えてワクワク&ドキドキでしょう。こちらにしても、アドバイス・レッスンを受けることによって受講者が何がしか得られるように、頭をクルクル回して対応しますよ(^O^)/。手応えを感じることが出来る度に、教えることの楽しみを味わったりするのも役得×役得♪(*^ ・^)ノ⌒☆。反面、初対面からくるコミュニケーション不足などの壁にぶち当たれば、それはそれで精神的に大きく構えないとね…(^o^;)なんてゆったりと気を落ち着けてみたりする訳です。中国に里帰りした方からの美しいお土産は、ガラス製の小さな何だか分からない代物。箸置きかな?お香を焚くお皿?オブジェかな?もしかして文鎮?…なワケないよね…(ρ_-)o。「これ、いったい何ですか?」今更、聞けない感じ…。さて、皆さん(^O^)/。アドバイス・レッスンなど受けたなら、その場で聞きたいことは、どしどし聞いた方が良いですよ。後からは聞き難くなりますから(=^▽^=)。

ピアノ遍歴⑥

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スタインウェイ社のニューヨーク本店に再び訪れ、ピアノをいざ選ぼうという段階で、何故に東洋人の若僧が裕福そうに見えるはずもないのに門前払いを喰わなかったかが分かったんですねヾ( ´ー`)。古い学校校舎を彷彿とさせるような、床が板張りのガランとした部屋にピアノ選定のために通された私は、そこで一組の日本人カップルと出会ったんです。いや、カップルというより、正しくはご家族。赤ん坊を背負った奥さんがピアノに触っていたんですね。ドビュッシーの「アラベスク」なんかをたどたどしく弾いたりして‥(〒_〒)。「やっぱり音が違うわね。これ、ちょうだい!」…はぁ(・〇・)....??まるで、八百屋でキャベツか大根でも選ぶかのような口調に、目が点状態…。セールスマンのジーン・タッパー氏は、「日本人の奥様方は日本に帰られる前に、あの様にお買い上げなさいます」と、私の呆れた顔に気が付いたのか、そう小声で囁いた。はは~ん!駐在員が帰国前にお土産としてピアノを買うのね~。確かに関税はうんと安く上がるし、二年以上だったか使用すれば、中古品として扱われて税がかからないと聞いた。しかも、ピアノを引っ越し荷物に入れてしまえば運賃の負担もない。最近、ずっと円が強いし…。それから、間もなくして剪定部屋で一人っきりになったものの、なんだか気が抜けてしまって自分のピアノを選ぶどころでは無かった。ふいっと技術屋さんが入ってきて、私の爪弾きを聞いて「この一台になさい」と示唆してくれなかったら、いつまでもくよくよと「どれにしよう~」って際限なく悩んでいたに違いない。ニューヨークでピアノの買ったところで、この先どこで勉強を続けていくのか未だに決まっていなかった。搬送先が決まるまで、しばらくは倉庫に預かってもらうことに。そこから、引越しを繰り返す度に、アメリカを縦断して運びまわることになったんです。この時期、ロクシタンのハンドクリームは手放せない。指先が割れてしまうと、ピアノを弾くのが辛いし、一旦割れてしまえば鍵盤の上で叩くので傷口がなかなかふさがらないという悪循環に陥ってしまうから。

輪廻

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門下生が、次々に朗報を持ってきています。「先生~っ、受かりました(^O^)/。」その日に報告してくれるなんて可愛いところがある。そう、今は受験の時期なんですね~。幼稚園や小学校の入学当時から知っているからか、あっという間に大人になっていく様を見ては、頼もしく思いつつも、「そんなに生き急がなくても良いよ」と言いたくなるのは何故かしらね。五年、十年、こちらは変わらないつもりでいても、子供達はどんどん成長して変わっていく。中学に上がるから、高校へ進学するからといって、ピアノを止めていくようでは大成しないかな~。ナショナル、現在のパナソニックの創始者であり、松下政経塾を立ち上げて、そこから各界の要人を育てた松下幸之助氏の言葉。二足の草鞋を履く。二足の草鞋は履ける。「この位、出来ないでどうする?」ってことかな~っヾ( ´ー`)。それにしても、毎年お母さん達の浮き足立った受験相談の相手をするのもちょっと大変かなぁ~。だって、同じ話しを繰り返し×繰り返し聞かされるんですからね(^_^;)。東京湾の日の出。日々の生活がなんであれ、日はまた昇るんだよね。

ピアノ遍歴⑤

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学生の分際でピアノの値段が50,000ドルと言われたところで、「ゴマンドル」としか聞こえてこなかったっていうのも、今思えば凄い世間知らずですけれどね…(^^ゞ。その頃、学生コンクールで500ドルとか、少々の賞金を稼いでいた。それで気が大きくなったわけではないけれど、それが何かの足しになるかと思ったりしていたのも笑える。因みに椅子が800ドルだったから、まぁ~椅子くらいは買えたかな。500万円の品物を買うのに、5万円握りしめて微笑んでいる状態ですからねぇ(-.-;)。日本で結婚した時に母が持たせてくれた持参金を盾に、残りを出して~っと旦那に頼んだ。残りの方がうんと多かった気がするけれど…。まっ、良いか。値段を述べたとたんに、仰天して諦めるに違いないとふんでいたであろう、スタインウェイ社きってのセールスマン、ジーン・タッパー氏は、翌日再び来店した私に、むしろ初めて入店した時よりも驚いた顔で出迎えた。

ピアノ遍歴④

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思い立つと、無性に作りたくなる。早朝から夕飯の支度に精を出し、ついでにデザートに蒸しケーキやらフルーツゼリーを作ってみたり。やる気が出ると【がーっ(((゜д゜;)))≡】と夢中になって料理する性質。割と何に対してもその傾向はあるかな。ピアノも欲しくなったら…。細かいことはあまり考えずに、夢中になって買ってましたね~。スタインウェイのピアノを買うまでのいきさつをお話ししますね。ミシガンにて二年目の終わり、大学院卒業の折にニューヨークの街を訪ねていた時のこと。卒業後に更にニューヨークで勉強するか、はたまたルイジアナで勉強を続けようかと迷っていた頃のことで、あちらこちらでピアノの試験を受けていたんです。五番街という目抜き通り、カーネギーホールにほど近いところに、スタインウェイの本店があったんですね。通りから覗き見えるショーウインドウには、茶色のコンサートグランドが堂々と飾ってあって、重厚な店構えの入り口は威圧感さえ感じさせる。東洋のチビ娘が入りにくいったらありゃしない。これが【あのスタインウェイの本社か~】。石作りの建物を「ほぉ~っ」と見上げることしばし。コンサート・ホールやらレッスン室では散々触らせてもらい、渡米したての頃は弾きにくいと感じていたスタインウェイの個性も、すっかりと手と耳に馴染んでいた。せっかく来たのだからと意を決して入ると、大げさな動作で歓迎してくれたのが、敏腕セールスマン、ジーン・タッパー氏だった。"Do you have an appointment?"…そらきたっ(>_<)。次の瞬間、「お嬢さん、お帰りよ」って言われるに違いないと思いきゃ。「ここは初めてですか?ご案内しましょう。」ありゃりゃ…親切じゃないσ(^-^;)。中央にゆったりとした螺旋階段をしつらえたホールの天井は、うんと高い。スタインウェイ社と契約を結んだピアニストの肖像画が、ぐるりと壁の高い位置に飾られている。そのアーティスト達を一々説明しながら、タッパー氏は階上へと案内してくれた。幾つものピアノが並ぶ部屋に入ると、好きに弾いて良いと言う。そう言われたものの…(^_^;)。好きにって言ったって、ピッカピカの高級外車を突然、「試運転してみませんか?」と提供された感じ。そう言われたらどうします?困るでしょう。それこそ恐る恐る触らせて頂きましたよ。自分は大学院生でピアノを専攻していることなど話したら、コンサート用の一つ下のサイズでスタジオタイプのB型が良いだろうということに。両脇に居並ぶピアノの中からB型を選んで、そのピアノの前に椅子をしつらえてくれたんですね。「さぁ~、どうぞ」ってね。始めは遠慮がちにコソコソ弾きだしたものの、水も滴るかのような音色に、つい夢中に(^o^;)。値段を聞いてみた。もちろんドルで言われてはピンとこないほどの苦労知らずだった。「欲しいな~、買って~。」これしか頭に無かったんです。では、誰がスポンサーになったのかは、また次回に。

ルイへの手紙

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「子供さんの進学に悩む」という相談も受けることが、度々あります。その場合、もちろん音楽大学への進学についてですが…。音大に進むべきかどうか、専攻はどうしようか、学費が普通の大学に比べ飛躍的に高いが?親としては、あれやこれや悩みが尽きないようです。同窓会に出掛けて思うことなんですが、たとえ音楽科を卒業しても、音楽の道で生きている友人って案外少ないんですよ。半数もいないかな~。中学校からずっと音楽畑であった私の友人は、ほぼ全員と言っても良いくらい音楽専科。皆音楽に関わって生きているかと言えば、そんなことは全く無い。卒業して数十年、会ってみれば、実に様々な人生を歩んでいます。何も音楽大学出なくても良かったんじゃないか。かえって寄り道だったんじゃないかしらって、思わざるを得ない職業についている友人だって沢山います。経理事務、事業家、学校教師(音楽もいるけれど、そうでないのもいる)、幼稚園教諭、声優、塾講師、カラーコーディネーターにフラワーアレンジメントの先生など趣味が高じた的な仕事、公務員、病院勤務、車販売店の受付、船舶セールスにパート、専業主婦、嫁ぎ先の店番などなど。こうしてみれば、なにも音大ではなく普通大学を卒業したとしても、同じ道を辿ったんじゃないかしらねと思える。だからと言って、「音大に行かなきゃ良かった」などと言う輩はいない…。久々に会えば、皆懐かしげに良い思い出に包まれた一時を過ごしたりする。まぁ、同窓会なんだから、それは禁句として(^o^;)。若い頃の学生生活があってこそ、今の自分があるわけですしね。要は、学校選びは2つの考え方があると思うんですね。将来を見据えて大学の専門を選ぶ「しっかりタイプ」と、学生のうちにやりたいことをやりたい「夢みるタイプ」。いずれにしても、そこんところ自覚して分かっていれば良いんですけれどね…。まさか、音大出たからといって、生徒が教えてくれと押し掛けて来るわけはないし、演奏家になりたいからって、仕事のオファーがやってくるわけはない。教室を開けば、自営業だから自分で何もかもしなくてはならない。どんな仕事にも資質、合う合わないはある。自分自身は、「音大に娘を行かせたい」という母親の夢を叶えるというところからスタートして、縁と運に恵まれて今も音楽に携わった仕事をしていますが、同じ大学を卒業した年子の妹は全く別の畑で仕事をしています。もし高校生時代あたりに戻れるものなら、自分に向かっては「真面目に練習したほうが将来のためよ」と進路に対する迷いを正し、妹には「自分の性格と将来やりたい仕事を良く考えて進路を選んだらどうかしら?」こうアドバイスしますね。但し、この先どうなるかなんて、誰にも分からないもんですからね。だから悩むんです。でもね…、親が悩む間に、すっかり子供は進路を決めていたりするもんですから(*^ー^)ノ。親の心配ってそんなもんです(苦笑)。

ピアノ遍歴③

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ヤンチャン社製のグランド・ピアノに手付け金を払って帰宅したものの、何だか胸にひっかかる。果たして、これで良かったのだろうか?その一台が欲しかったわけではなく、何だって良いからグランド・ピアノが家に欲しいという気持ちが強かった。衝動的に行動してしまったことは自覚していたし…。もちろん試弾もしたけれど、ピンとはこなかった。ピアノって恋人のように、相性が悪いと思い始めたら、側にいるだけで辛くなってくる。付き合っているうちに沸いてくる情ってのもあるけどね~(*^_^*)。やっぱり、ピンとこなくちゃダメだ!ピアノが恋人と違うのは、嫌になったから「サヨナラ」って訳にはいかない点。何しろ重い(ρ_-)o。容易には動かせない。要らなくなれば処分に困る。(←恋人にも当てはまるかも…そう思った方は良い恋しましょっ。)やはり買うのは止めよう。翌日、「いつか欲しいピアノに出会ってから買おう」と、冷静さを取り戻して販売会場に再び出向いた。「ピアノ購入は考え直したので、手付け金を返して欲しい。」こう頼むと、あからさまに嫌~な顔をされたけれど、その途端にこのピアノを買わないと決めて良かったんだと確信したんですね。因みに、800ドルで買った中古のアップライト・ピアノは、ミシガンを越す時に、中国からの留学生に500ドルで売れたので◎。日本製だというので、とても喜んでいたっけ。大事に使ってもらえそうで良かった。さて、次回はスタインウェイを買うまでのいきさつをお話ししますね。写真は最近手に入れたコンサート用のドレス。ピアノを弾く楽しみの一つかな!!

小町スタッフ

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私には心強い味方がいるんです。彼女達はいずれもピアノの先生、またはクラシックピアノの愛好家で、スタッフとして片腕どころか両腕となって働いてくれています。良い年して(すみません…)小町メンバーと呼んで仲良くたむろっています。やれステップの準備だの、打ち合わせだの、打ち上げだのと…、食べ歩いてはダイエットの失敗談に話しが盛り上がる。プロテイン、にがり、納豆、酵素にロディオ。成功例は聞かない…。「天然物のウナギは味が違うよねぇ~」とか言いながら、青汁の中和効果(あるんだか?)に期待を寄せるみたいな。矛盾~ヾ( ´ー`)。これまたオバサン街道まっしぐら~な感じですぅ三 (/ ^^)/。…で、今回の小町会は言葉について大分盛り上がっていましたね。「鈴木先生、すごいから。」こうストレートに言われたことに、なんと居心地が悪かったかという経験をしたと話した事が発端に。どう、何が「すごいんだ」か?それって「強烈」ってこと?褒め言葉も、シチュエーションや語気によっては、挑戦的に響くよね~との結論。その直後、「すごい」はこのあたりでは禁句になってます。お気を付け下さい。あはは…。

ピアノ遍歴②

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山の上にある我が家は朝起きてみれば、あたり一面の雪景色。それでも山を降りて、五キロほど先にある駅に向かえば、駅前に雪が積もっていないので拍子抜けしたりします。私が小学校三年生の時に、グランド・ピアノが必要だと感じた母は、再び父の反対を押し切って、というか無視してグランド・ピアノを娘に買い与えたんです。腹を立てた父は一週間やそこら、母と口をきかなかったそうだけれど、国立市にご自宅とレッスン棟を構えていらした結城先生のレッスンに度々車に乗せて連れて行ってくれたりしていましたから、ピアノ自体に異議を唱えていたわけではないんですよね。いつ終わるか定かでないレッスンを、車の中でじいっと待っていてくれたものです。帰りの車は渋滞に巻き込まれ、眠気を覚ますために膝をバンバンと叩いていた姿も、今となっては懐かしい…。初めてのグランド・ピアノはペダルが二本しかないC3というタイプのもの。当時60万したそう。それがいかに高価であったかと、母は懸命に説くのですけれど、いまひとつピンとは来ないってもんです。その後、音校に上がった頃だったかな、知り合いから今は無きGシリーズのG5という型のピアノを引き取って、2台所有していました。渡米後、ミシガンでアパート住まいだった頃、どうしても自宅にピアノが欲しくて、中古のアップライト・ピアノを800ドル(10万円くらいの安物)で買って置いてみたけれど、すかんすかんの鍵盤にはほとんど弾く気が起こらなくて、結局学校の練習室で弾いてましたね。なにせミシガンは極寒の土地ですから、家にピアノがないってことは、カチンカチンに凍った車を、これまたツルツルに滑る道の上をどうにかこうにか操りながら運転して学校へと向かわなくてはならないんですよ。で、駐車場から音楽科の校舎に歩く間に、寒さで痺れるほどの風に立ち向かわなくてはならないし…。あぁ~っ、ピアノが家にあったらどんなに楽だろうなぁ~。そんなこんなの中、ある日ミシガン大学でヤングアーティスト・ピアノ・コンクールっていうのが開催される事になって、スポンサーのヤンチャンという韓国のピアノメーカーが、宣伝を兼ねてヤンチャン社製のグランドピアノを参加者に使ってもらおうってことで、何十台も新品のグランドピアノを校内に運び込んだんです。たった数日コンクールで使用したヤンチャン社製のグランドピアノを格安で一般に売りに出す、という広告に惹かれて販売会場に行ってみたんです。行ってみれば、喉から手が出るほど欲しかったグランドピアノが確かに安い!!手付金を100ドル払って、家に帰ってから悩みに悩むことに…。続きは又次回に。

ピアノ遍歴①

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教える時に座っている椅子は、門下生一同からのプレゼント。毎日のように酷使されるので、このレッスン用の椅子は二代目。一代目は滑車が取れてしまって、たったの一年程で使用不可能に。二代目は、購入して丸二年経ちますが、まだまだ頑丈に頑張ってます(*^ー^)ノ。レッスンに最適な椅子は、脚に滑車が付いて椅子が回転するタイプかな~。この椅子に腰掛けたままで、二台のピアノの間を楽チンに右往左往と行ったり来たり出来る。おかげで腰回りにぜい肉が付いたような…?いいや、気のせい×気のせい(`∀´;)。3歳でピアノを弾き始めてこのかた(母曰わくの3歳で、もちろん本人にその頃の記憶などないけれど)、様々なピアノを練習に使ってきました。先ずは、アップライト・ピアノでピアノ人生をスタートしました。その始めの一台は、母が結婚して私が二歳の頃に、祖父が買ってくれたオルガンを下取りに出し、家に運び込んだもの。そのことに父は良い顔をしなかったことは、以前にも書きました。勝手にローンを組んで、「自分が働いて返すんだから何が悪い」と知らん顔で通したあたりは、しっかり受け継がれているかな~(^o^;)。「よく主婦がローンが組めたわね…」と聞けば、「そういえば、あれはお祖父さん名義だったかな~」と、都合の悪いところは記憶が曖昧なのが笑える。以前に教師として勤めていた幼稚園に、楽器店を経営している方がいて、その伝での購入だったとか。その頃の白い鍵盤は、今や使用禁止されている象牙で出来ていたから、手垢と汗で黄ばんでしまうんですよ。縦に細かな黒い線が走って、所々反ったり、継ぎ目がハッキリと目立っていたのが記憶にあり、レトロ~な感じ。まあるい縁にフリンジの付いた赤い椅子は、回転させて上下を調節する仕組み。それに腹ばいになっては、クルクルと回って遊んでいた覚えがあるのだから、相当なお転婆さんだったかなー(笑)。その椅子が今普及している【つまみで高低を調節する座面の四角いタイプ】に代わる頃には、座るとガタガタするようになっていましたね。その後、小学校三年生の時にグランド・ピアノを買って貰ったのを皮切りに、ピアノ遍歴が始まったわけで、その続きは長くなりそうなので、次回に(^O^)/お話ししましょう。

ものを見る目

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「中古のピアノを求めるにあたって、何かアドバイスは?」この質問、よく聞かれます。この手の相談は、大抵の場合グランド・ピアノに買い換えの時に受けるのです。数年前に新品のアップライトを買ったものの、子供の思わぬ上達振りにグランド・ピアノに買い換えたい。でも…金額が張る買い物はちょっと大変だしぃ(*´Д`)=з。アップライト・ピアノの下取り価格も聞いてみれば大したことないって言う…。ならば中古ではどうでしょうか?うーん、(Θ_Θ)。ピアノ売買に素人の私なんぞに質問しても、役にはたたないと思いますけれど…。まぁ、相手にそう正直に言ってしまえば、せっかく相談持ちかけたのに【むげもない感じ】に取られるでしょうから、2~3知ったかぶりの返答を用意してあります。まず理解してもらいたいことは、ピアノは車と同じように走行距離、つまりどれだけ弾かれたかで消耗していくもんだってことです。もちろんピアノが管理されている状態にも寄りますが、同じ条件なら十年経っていても「ほとんど使われていないピアノ」は、うんと「弾き込まれたピアノ」より消耗されていない。つまりお買い得ってことです。それは白鍵盤を押した時に現れる隣の白鍵盤の横腹部分、白木を覗き見たら分かるんです。弾きこまれたピアノは手垢で白木部分が薄黒く汚れています。あまり弾かれない高音域や低音域の白木の色と比べてみれば汚れ具合が分かりますよ。その他にもハンマーの磨耗状態や、鍵盤を押してみた時の横に動く遊びがありすぎやしないかなど、素人でもちょこちょこっと判断できるチェック項目はあります。もちろん実際に弾いてみた感触も大切。ハンマーなどの部品が取り替えられていたらどうするかって?メインテナンスがされているっていうことではありますが、大事な部品を交換しないと鳴らない楽器であったということでもありますから、その一台が気に入ったならダメもとで値切ってみましょー(//▽//)。

アジア大会

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ショパン・コンクール・イン・アジアのアジア大会が、日曜日に東京は築地にある浜離宮にて開催されました。門下生のまみかちゃん、銀賞に入賞おめでとうo(^-^)o。体も小さくて、まだまだ音の弱いまみかちゃん。「アジア大会に出れただけでも良かったね~。」まぁ、取りようによっては「これ以上の入賞は期待していないから、気楽に弾いて来てねぇ~」みたく聞こえるエールを贈っていたかもね(^o^;)。こんな風に弾く前からねぎらったもんだから、本人はかえってムキッ( ̄○ ̄;)と張り切ったんだか…?本番は相当集中して弾けたらしいです(*^ー^)ノ。聴きに行かれなかったんですが、なにせ辛口のお母さんが「良い演奏だった」と満足してましたから、良かったんじゃないかと。あはは…。まみかちゃんはお人形さんのように可愛らしくて、いつもニコニコとあまり喋べらずに大人しくレッスンを受けに来るけれど、結構根性はあるんだね~。頼もしいこと!何はともあれ入賞できて良かった×良かった。…という訳で、お正月三が日明け早々からコンクール本番を向かえた2008年。今年も忙しそうな予感で始まりましたょ~。なにせ【ネズミ年】ですからね…。去年に増して、ちょろちょろ~とあちこち走り回るのかな?それにしても、松葉牡丹はあれほど「洋風なこの家には似合わない」って言ったのに、おばあちゃんったらテラコッタに松葉牡丹を寄せ植えして玄関先に飾って~。伸びきった松葉牡丹の花弁が、そのうちに天を指すんですよ…(・_・;)。

お道具

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フランス土産にと、【岩塩】に【すりおろし機?】を頂きました。ガラスの器に入れて食卓に飾ったら、お洒落なこと(^ε^)~♪。淡いピンク色の塩の結晶は、天然の美しさを教えてくれる。眺めているだけで、心が豊かになってくる感じが良い。お道具類は好きですね。料理道具だって結構揃っている。あまり活用しているとは言えないけれど、とりあえず持っている(^o^;)。大事に飾っておいた岩塩なのに、レッスンが終わり、さて食事をしようかと食卓を見れば、岩塩を飾ってあったはずのキャにスターの蓋は開き、塩があたりに散らばっている。どうやら、娘が塩をすりおろして、炊きたてのご飯に振りかけて食べていたらしい(//▽//)。しかも美味しいからと【おかわり】までして。まぁ…、道具なんて使ってなんぼのものだからね。良いんですけど…(*._.)。ピアノだって道具だから、ある意味【岩塩すりおろし機】と同じかな。そんな物、無くたって生きていける。そう言う人とはどこまでも話しが平行線になってしまう。でもね…、道具が無くっちゃ始まらない話しだってあるんですよね。岩塩に大根のすりおろし機を使ってしまっては粗塩になってしまい、雪みたいにサラサラっとした塩とは味わいが全く異なる。ピアノもそう。キーボードより、電子ピアノ。電子ピアノよりはピアノ。そりゃあ、アップライトよりグランドピアノが良い。それもなるべく良いものを。ピアノのお値段は嘘をつかない。あ~っ、キリが無い( ̄口 ̄)!どこまでこだわりたいか、または、こだわれるかっていうことよね。ただね…味の違いが分からなかったり、気にしない人に、お道具は【無用の長物】だというのと同じことも言えるのも、また然り。弾かないのにグランドピアノは要らない。グランドピアノを持っているのに練習しないのは、あえて【豚に真珠】と言っておきましょう。誰です豚さんは?

激辛に塩チョコ

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最近はまっているものは、激辛スナックに塩気のきいたチョコレート菓子。怪しげな味覚にはまる人が多いんでしょうか。流行ってますよ、この手のお味。コンビニで色々新製品を見かけては、つい手にとっています。塩チョコカール、塩バニラチョコ(チロル)、塩キャラメルチョコ(ビス)、塩プラリネチョコ(明治)などのチープな物から、お高い輸入チョコレートまで出回ってます。目についた物は片っ端から試してますよ~\(^_^)/。思えば以前から、甘辛の流行る布石はあったんですよ。二年程前だったかしら、柿の種やポテトチップ(ロイズ)のチョコレートがけを、微妙だけど癖になる美味しさだな…って、珍しい物好きが手伝って試していたし。それより前から「塩大福」は好物だった。アメリカにいた頃、塩味のプレッツェルにチョコレートをコーティングした製品もウケていたっけ。…そんなこんなを思い出しながら、お汁粉作り。我が家にはレトロなことに「だるまストーブ」があって、冬場は暖をとりながら鍋をかけて料理したりしています。モダンなんだかトラディショナルなんだか、今ひとつ分からない生活振りなんです。今年は特に塩を多目に入れて小豆を煮てます~(=^▽^=)ヾ。塩汁粉だぁ。甘いものに飽きたら、辛~いハバネロをつまんで◎。あれあれ…この調子じゃ、体脂肪は当分下がらないね…( ´ー`)。

甘い言葉

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クリスピー・クリーム・ドーナッツ。行列のできるドーナツ屋さんとして、今流行りのお店。美味しそうな照りに、つい手が出ます三 (/ ^^)/。行列に並んだのかですって?いえいえ、ちゃっかりお土産に頂きました。ところで、中国人ピアニストのランランが、先日のお正月番組に出ていました。観ました?凄いテクニックの持ち主として知られる、若干26歳の新進気鋭ピアニスト。数年前、ランランが千葉に来てラフマニノフのピアノ協奏曲第三番を弾いた折に、彼の演奏を間直に聴いて、その技量に圧倒された記憶があります。テレビ番組のインタビューに応える中で、ランランは子供の頃に6~8時間練習していたので、今はたった二時間の練習で保てると言うんですね。弾丸を撃つように鍵盤の上を迷いなく飛び跳ねている彼の演奏を聴く限り、二時間練習は足りなそうだけれど。現役のピアニストが、たった二時間であんなに弾けるなんて~。本当なのかな?子供の頃、練習が嫌いで逃げ回っていた私とは真逆だ(-"-;)。幼少時代にサボったお陰で、この年になっても練習に追われてるんですからね…。威張れたもんじゃないけれど。このコラムを読んで、遊んでばかりいて、いったい何時練習するんだろうか…といぶかる方も多いとは思うんですが…。まっ、人間そう性格が変わるもんじゃないってことでして(f^_^;)。今もなんだかんだ言っては練習から逃げてますね(苦笑)。しかし舞台はやってくるし、練習しなくちゃっていうプレッシャーだけは、人一倍強く感じるのも事実。仕事やお出かけの合間を縫って練習するので、譜読みしながら暗譜してる感じかな~。昼間にどこか遊びに行っても、夜中におもむろに弾きだしたりして、辻褄はなんとか合わせる。一曲はせいぜい二回位しかさらわないので、究極の要領の良さは追求してますね…。曲の数が多いので三回弾くと寝る時間が無くなる…。なんてワケないですが、三回弾くと飽きてくるんですよ~。こんなんだから、すぐに覚えるけれど、すぐに忘れちゃうんですよね。あはは(≧▽≦)ゞ。それにしても演奏会前にたったの二時間っていうことは無いです。だって二時間のプログラムなら一回しか弾けないですもの。ランランの甘い言葉を信じてはダメダメ。だって彼は天才だからね。もちろん、ランランだって影では研鑽を積んでいるのでしょうしね。

イタリアンな空間

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ショパン・コンクール・イン・アジアの全国大会が、神奈川県は川崎の新百合ヶ丘駅近くにある昭和音大で開催されました。小学一年生が一人、門下から参加していたので、応援に行ってきました。お正月気分の抜けきらない今年初めの日曜日。道路が混んで「演奏時間間に合わなかったら大変」っと、早めに家を出てお昼を新百合ヶ丘あたりでとることに。ネットで調べたら、昭和音大の構内にレストランがあって、なかなか美味しいとの情報を発見。えっ…?それって学食のことじゃないの?でも予約可とあるし、写真を見る限りではお洒落で良さげ…。半信半疑で向かった昭和音大。道路は空いていて、一時間ちょっとで着いた昭和音大の新百合ヶ丘校舎は新しくて立派~(^O^)/。お洒落なイタリアン・レストランも構内にありました、ありました!学校も変わりゆくのね…昔の学食=薄暗い食堂のイメージなんざどこへやら(*u_u)。「いいなぁ~今の大学生は」なんて羨望しつつパスタに舌鼓なんか打っているから、コンクール会場を間違えて時間ギリギリに駆け込んだりするんですよσ(^-^;)。「いや~、間に合って良かったぁ~。」なんて脳天気な先生なんだろうと、呆れずに師を満面の笑顔で迎えてくれたまみかちゃん。奨励賞おめでとうございますo(^▽^)o:*:・:*:。次は一週間後に開催されるアジア大会。「同じ曲弾くんだっけ?出たければ出たら~。」こんな調子の私にも、可愛い笑顔でこっくり&にっこりのまみかちゃん(≧▽≦)。ピアノ弾くのが好きなんだねぇ…。

パートナー

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年頭から調律をお願いしたのに、嫌な顔ひとつせず訪ねて来てくれたピアノ調律師の加藤さん、ありがとうございました。お陰で疲労していたピアノの音はキラキラと輝きを取り戻し、こちらは弾く楽しみを味わってます(★^O^★)。長時間に渡るレッスンで、練習で、過酷な使用に堪えるピアノは、年に一回の調律では到底間に合わず、度々加藤さんにはお世話になります。彼女の丹念な調律のお陰で、我がピアノたちは良好な状態をなんとか保っています。大掃除は年末では終わらず、元旦に遊びに来た妹にも手伝ってもらいようやく終了しました。大掃除の成果もあって、レッスン室は新年のお稽古に向け準備万端です!心なしか、空気もきれい。やる気も満々p(^-^)q。後は年賀状の返信が…。もうすぐ幕の内が明けるちゃうし(><;)。今更、「明けましておめでとう」はないよね…。

返礼への返礼

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昨年の暮れ、11月12日の月曜日に、沖縄県の離島にある宮古島市立北小学校にお邪魔して、【学校クラスコンサート】を開いてきたことは報告しましたが、なんと北小学校の生徒さん達からの感想文を、先生方が小冊子三冊にまとめて送って下さいました。元旦の日に届いたので、尚更嬉しかったです。ありがとうの手紙をたくさん頂きました。ありがとう。ありがとうの応酬ですね(*^o^*)。宮古島市立北小学校の皆さん、あれからふた月も経とうとしているのですから早いものですね。今でも北小学校の歴史ある学び舎の涼しい影、広々とした玄関口、窓からの差し込む日差しの強さ、広い土のグランド、皆さんの笑顔、はっきり覚えていますよ。お手紙の中で何人か【直美先生】って呼んでくれていましたね。不思議なことに、どこに行っても苗字の【鈴木先生】に代わって【直美先生】って、親しみを込めて呼ばれることが多いんです。皆さんからの素直な感想が、とても嬉しかったですよ。指が早く動くからビックリした、ピアノに興味が無かったけどちょっと弾いてみたくなった、ピアノが弾けたら面白そう、そこまで弾けるようになるにはさぞかし大変だったでしょうね、ピアニストになってみたい、お喋りしてごめんなさい、などなど。うふふ…、すでに懐かしいね。読んでいると元気が出ます。体の小さな私は手も小さくて、とてもプロのピアニストにはなれないって皆さんくらいの頃から太鼓判(?)押されていたのね。まぁ…、それほど能力も無かったから、ピアニストになることは諦めてもいたの。そんなにがむしゃらに頑張らなくても、なんとなくピアノは弾けたから、自分はこんなもんで良いやってね。そんなぬる~い考えで、ずっと怠けながらきたんですけれど…。それまでも、たくさんの先生に出会ってきて、ある先生が「君は世界的にはならないかも知れないけれど、そこそこのピアニストになる素質があるよ」って、言ってくれたんですね。こんな風に、初めて誉められたのが二十歳もとうに過ぎた頃。「成人までに成長のピークを向かえ、後は下り坂だよ」と言われていた私には、嬉しいショック。それからは、それこそガムシャラに頑張りましたね。後に、同じ門下生だった友達と昔話しに華が咲いた折に、彼女も同じように言われたことを知って、「な~んだ、私ったら、おだてにのっていたんだ」ってね(笑)。自分の可能性に見切りをつけるのは他人ではなく、自分自身だったりしますよ。皆さんも、得意な分野や興味のある事を見つけたら、自分の感を信じて、出来ることを出来るだけ追求していってくれればと願います。どんな世界でも一番になることは難しくても、何かの形で人の役に立つ事は出来ますから。私は世界的にはへなちょこピアニストですが、千葉的には「そこそこのピアニスト」にはなれたかな~。まっ、そこそこを保つために精進しなきゃならないってのも大変ですが、こうして皆さんに出会えてお互いに刺激しあえたわけですから、そこそこも悪くないんです。また、会おうね。

初売り

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元旦が明ければ、居ても立ってもいられずに初売りに出掛けてました(*^o^*)。これが毎年の楽しみ。どこもかしこも人でいっぱい。お正月休みこそは家でゆっくりピアノを弾くぞ~なんて決心はどこえやら(=^▽^=)。遊び歩いていました。こんなんじゃ、生徒にばかり「休みだからといって怠けていないで、ピアノ弾きなさいっ( ̄^ ̄)」なんて言っていられないね。で、何を買ったって?まぁ、色々などうでもいい物、つまらない物です…。いつ履くか分からない靴やらブーツ、滅多に着けないネックレス、売れ残った夏服や、ステーキを焼く鍋だとか、ワインの福袋に、ピンク色のお玉…。思い返すと、実にどうでもいい物ばかりで年始めの買い物を楽しんでいるわけで、たわいもないんですなぁ~。

運だめし

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今年も、初詣は近くの県(アガタ)神社でお詣りしてきました。以前見かけなかった出店も、去年は「チョコバナナ屋さん」一件だけだったのに、今年は、「たこ焼き」と「綿菓子」が増えて三軒にo(^-^)o。去年、じゃんけんに勝って「チョコバナナ」をもう一本せしめたことから年始めを迎えたことにあやかって、というか味をしめて、今年もチョコバナナで運だめし。なんとちゃっかり屋の娘は、今年もチョコバナナ二本ゲットしてました。この日の為にじゃんけんの強化練習をしたのだそう。要点をついては上手く生きるタイプの娘。たくましい(^_^;)。努力の割に実りの少ない要領の悪い長男は、妹からチョコバナナを貰って喜んでいる姿を見ては、たかがチョコバナナひとつで人間性って出るもんだな~と妙に感心。振るまいの甘酒で暖まり、おみくじひいて、御守りを買ってが恒例の行事です。 ちなみに、引いたおみくじは「吉」。努力すれば成すですって。それじゃ、今までと同じじゃないっ!境内の木に結んできました。

新年の朝

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お正月の朝って、何故だか穏やかな日が多いとは思いませんか?元旦と言えば、空はぽっかりと晴れて、あたりは[し~ん]と、静まり返ったりしている印象があります。皆さん、明けましておめでとうございます(^O^)/。健康に恵まれ、飛躍の年、実りある一年になりますように(*^ー^)ノ。我が家では、この数年はお節料理はお重箱に詰めずに、大皿に盛って簡素化。つまり手抜き。しかも、お節は元旦しか頂かない。黒豆、なます、伊達巻き、煮しめ、栗きんとん、酢だこ、昆布じめ、小魚の甘露煮…どれをとっても甘味が強いよね。などと文句言いつつも、一通り箸をつけて味わうのは毎年のこと(^_^;)。ピアノ曲を選曲する時にも似たような感じかなぁ~。作曲家は誰でも、また曲の長さは短くても長くても、ロマン派的な甘さはそこはかなく漂う。一度に食べると飽きちゃう感じがお節料理と同じ(^o^;)。今は、たとえバロックのバッハの作品だとしても甘めに味付けして演奏するのが流行してますけれど(かく言う私も甘党バッハ弾いてます)、それでもロマン派の大家、ショパンやシューマンやリストばかり並べて練習すれば、食べ飽きてしまうってもんです。なので色々な時代の作品や、曲のサイズを織り交ぜて練習するのですが、まぁ…それさえもピアノという限られた音色で、似たような音楽ばかり弾いて飽きないかって言われますよね…。う~ん、ピアノを弾いている自分が好きな限りは、これが飽きないんですね(笑)。今年も、言いたい事言い放題のコラムを書いていきます。気持ちを大きく読んで頂けますよう、よろしくお願いいたします。
プロフィール

鈴木直美

Author:鈴木直美
ピアニスト、指導者として活動中。
Suzuki Piano School主催。
VERY GENE ドレスショップオーナーを務める。

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